今日は最終決戦当日。
流石に目覚めの良い朝とは、いかなかったが・・・
それも無理もない。
今夜のゲームを落としたら我がクラブSwanseaは降格
そして私も当然このクラブには居られるハズも無く
クビという現実が待っている。
もっと悲惨なのは選手達だ。
Jenkins会長が経営しているゲイクラブ『SWANSEA』に
降格した場合、即完全移籍と決まっているからだ。
部屋にいると悶々と色々考え込んでしまうので
外のグラウンドへ軽い散歩に出掛けた。
我がクラブの練習施設は、お世辞でも良いモノとは言えないが
手入れの行き届いた唯一自慢の練習グラウンドがある。
てんぐ『降格したら、この芝生はとても維持できないだろうな・・・』
そこへ、散歩中のてんぐを見つけたチームの核
タラちゃんことTrundleが話しかけてきた。
Trundle『おはようございます監督、何だか落ち着かなくて散歩にきました』
てんぐ『ああおはよう、そうかお前もか^つ^・・・・・・・・なあタラちゃんよ
お前程、有能なストライカーを使いこなせなくてすまなかったな
その上フットボーラーとしての道も閉ざしてしまうかもしれない』
Trundle『監督・・・・・・腹割って話しますが正直うちのチームが
降格争いなんてするとは夢にも思わなかったですし
こんなに酷い状態の原因は監督にあるって思ってるんです。
恨みもしましたよ、何しろオレ等は降格でゲイの慰みモノですからね・・・
まあそんな事よりも、一フットボーラーとして
何故こんなにも有能な仲間がいるのに
勝てない戦術ばかり押し付けるのか?
2-8-1とか正気の沙汰じゃないですよ。』
てんぐ『許せよ タラちゃん。てんぐは宇宙一のチームを作りたかったんだ
それはさ、誰も創造もしない所から生まれるんだよ^つ^
時々
試したけど、どこか違和感があったよな。
やっぱりお前等には華のある2-8-1が似合ってる。
絶対的支配まさにてんぐよ!
試合後、記者共から全く機能してないだの奇抜だの無能だの
言われ続けたよな。でも理事会は何て言った?
監督を全面的に信じるって言ったんだよ 俺達は間違ってない。
さあタラちゃん今夜は楽しもう!メインダンサーはお前だ^つ^』
Trundle『はい!^つ^監督!そんな壮大な計画のお手伝いをしているとは
夢にも思いませんでした;つ;今日は全力で悔いの残らないよう
全力で踊りきります!!!!!^つ^/』
彼は、きっと次の仕事場でもいいメインを張れるだろう^つ^
てんぐの華フォーメーション
てんぐの鼻を連想させる、超攻撃型スタイルである。
まず両サイドは第三波としての役割を任せ
二列目は高い位置からモーレツプレス
早く高い位置からのプレッシャーを心掛け
同時に重要な第二波の役割も担っている。
そしてトップ。チームの大黒柱、つまりてんぐを配置する。
全ての波は、ここに集まり想像を絶する
究極のてんぐアタックを魅せるであろう^つ^
中盤に於いては、広いスペースを僅かな人数で守る為
運動量スタミナ共にハイレベルのてんぐを用意する事が必須である。
ただ
やまない攻撃に、耐えられなくなった相手チームが
ダイレクトに前線に玉を放ると
あっさりてんぐの鼻がへし折られてしまうという
切なさも併せ持つ宇宙一のフォーメーションだ。
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